葉酸で天然由来はNG?本当に効果のある葉酸サプリの選び方

葉酸は天然と合成の2種類!天然を選んではいけない理由とは?

天然葉酸と合成葉酸

葉酸とは?

葉酸は、ホウレン草から最初に抽出されたことからこの名前で呼ばれていますが、実はビタミンB群の一種。水溶性ビタミンでDNA合成に不可欠な役割を担っており、不足すると血液の生成や免疫機能に影響がでてしまいます。ひどいときには、悪性の貧血や口内炎、食欲不振などの原因になることもあり、体にとって大切な栄養素です。

中でも、妊娠初期の妊婦にとっては葉酸が欠かせません。胎児はDNA合成を必要とする細胞増殖が活発であり、この時期に葉酸が不足すると、胎児の神経管閉鎖障害が発症してしまうリスクが高まるのです。そのため、妊娠の可能性がある女性は、通常の食事で葉酸を摂取することに加えて、サプリなどの栄養補助食品で1日400μgの葉酸を摂ることが推奨されています。これは、厚生労働省からも通知されていることです。

天然葉酸と合成葉酸

葉酸には、天然葉酸と合成葉酸があります。天然葉酸とは、食品中に含まれている葉酸のことで、食事として摂取するものです。天然葉酸が豊富に含まれている食品は、レバーや野菜、柑橘類などがあります。野菜の中でもモロヘイヤやブロッコリーなどの葉物に多いことが特徴です。食品中に含まれる葉酸は「dietary folate」といい、多くがポリグルタミン酸型になっています。一方、合成葉酸は栄養補助食品などのために人工的に作られたもの。これは通常の食品中に含まれる葉酸とは構造が異なり、「folic acid」と呼ばれるモノグルタミン酸型の葉酸です。

天然葉酸と合成葉酸なら合成葉酸の方が吸収率が高い

食品から摂取する天然葉酸の場合、ポリグルタミン酸型の葉酸は小腸でモノグルタミン酸に分解されて吸収されます。天然葉酸は、消化吸収される過程でさまざまな影響を受けることがわかっており、生体利用率は50%以下になってしまうのです。そのため、仮に100gに250ugという葉酸の含有率が高いモロヘイヤなどを食べたとしても、体内に吸収できるのは125ug以下になってしまうと考えられます。妊婦が1日に必要とする400ugを満たすには、300g以上食べなければなりません。さらに、調理方法によってはさらに吸収率が下がるとされています。対して、葉酸サプリなどの栄養補助食品であれば、はじめからモノグルタミン酸葉酸で構成されているため、吸収率も85%以上です。葉酸が胎児の神経管閉塞障害のリスクを低減するという研究もほとんどが合成葉酸によって行われており、厚生労働省が摂取を勧めているのは天然葉酸ではなく、合成葉酸になります。

「合成葉酸は石油でできている」はデマ!合成葉酸を選ぶようにしよう

インターネット上などでは、「合成葉酸は石油でできている」という噂も見かけられますが、これはデマです。確かに、医薬品やサプリメントなどの生成過程で石油系のものを用いることはあります。しかし、石油から構成原子を取り出しているだけで、口に入れる段階では石油とは異なるものです。合成葉酸は厚生労働省からも安全性と生体利用率の高さが評価されており、心配ありません。反対に、天然葉酸の場合は食品からの利用率が安定せず、充分な量を摂取できない可能性が高いです。胎児の神経管閉塞障害のリスクを低減する効果があるかどうかの研究も、天然葉酸ではまだ確立されていません。お腹の赤ちゃんのために葉酸を摂取したいと考えているなら、合成葉酸を選ぶことをおすすめします。

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